やさしい手のひら・中編【完結】
私は2日ぶりに短大へ来た

「ずる休みばっかして!」

優香が後ろから私の頭を軽く叩いた

「痛っ」

「2日間何やってたのかな?」

優香が怪しい顔で私を見た。何か疑っているようなそんな顔だった

「話すからぁ」

優香は急いで椅子に座り、

「早く教えて教えて」

♪♪♪~

「待って、田村さんから電話入った」

私は急いで廊下に出て、

「もしもし」

「亜美ちゃん?」

「はい」

「いつも急なんだけど、今日もね、仕事が入ったの。大丈夫かな?」

「何時ですか?」

「3時なんだけど・・・」

授業を少し早めに切り上げて・・

「わかりました。場所どこですか?」

「この間と同じ所」

「えっ?あ、はい。わかりました」

「何かあった?」

「健太達もそこでジャケ撮りって言ってたんで」

「川崎くん帰って来たの?」

「はい、昨日家に帰ったらいました」

「よかったわね。そっか、Blacksがいるのね。亜美ちゃん、ばれたくなかったら、無視することね」

「は、はい」

無視か・・私に出来るのだろうか

「じゃあ、よろしくね」

「はい」

健太を無視なんて・・・あとからメール入れておこう

そう思い、優香の所へ戻るとチュイムが鳴り

「もぉ、亜美遅い。授業始まるじゃん」

「食堂で話すね」

先生が来てしまったので、私と優香は前を向き授業に集中した
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