やさしい手のひら・中編【完結】
着替えが終わり、廊下に出たけど、やっぱり新くんと帰ることをためらい、どう断ればよいのか考えながら歩いていた
ロビーの手前で新くんがソファに座っているのが見えた
なんて断ろうか悩んでいると、新くんは私がいることに気付き
「お前、遅いよ」
「新くん、私やっぱり」
「行くぞ」
私の言葉を聞かずに先に歩いてしまった
私は新くんを追い掛け
「ちょっと、新くん」
「腹減ったから飯食いに行こう」
私の手首を掴んだまま歩き、引っ張っていく
「ねぇ」
「何」
「私タクシーで帰るから」
急に新くんが立ち止まり、そのせいで私は新くんの背中におでこをぶつけてしまった
新くんは後ろに振り返り、私の目を見るだけで何も言わない
そしてまた歩き出し、まだ新くんが手首を離してくれず、私は小走りになりながら引っ張られていた
駐車場に行き、車のドアを開けられ
「早く乗って」
背中を押され、私は新くんの車に乗せられてしまった
ロビーの手前で新くんがソファに座っているのが見えた
なんて断ろうか悩んでいると、新くんは私がいることに気付き
「お前、遅いよ」
「新くん、私やっぱり」
「行くぞ」
私の言葉を聞かずに先に歩いてしまった
私は新くんを追い掛け
「ちょっと、新くん」
「腹減ったから飯食いに行こう」
私の手首を掴んだまま歩き、引っ張っていく
「ねぇ」
「何」
「私タクシーで帰るから」
急に新くんが立ち止まり、そのせいで私は新くんの背中におでこをぶつけてしまった
新くんは後ろに振り返り、私の目を見るだけで何も言わない
そしてまた歩き出し、まだ新くんが手首を離してくれず、私は小走りになりながら引っ張られていた
駐車場に行き、車のドアを開けられ
「早く乗って」
背中を押され、私は新くんの車に乗せられてしまった