やさしい手のひら・中編【完結】
健太がギュッと手を繋ないだ。大きくて、温かい健太の手。私は健太の手が大好きだ。私の頭を撫でてくれたり、私の涙を拭ってくれたり、そしてキスをする時に頬を触る手。私はこの手がなきゃ生きていけない

私は繋いだ健太の手を見つめていた。必ず私の左側を歩き、必ず私の手を握る。それが当たり前にならないようにいつも大事にしていきたい…

車から見える東京を見ながら、そう思っていた

健太のマンションに着き、お風呂に入った

そして健太に激しく抱かれ、私は今日も健太の腕枕に心地よい温もりを感じ、深い眠りについていった
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