やさしい手のひら・中編【完結】
優香の自己紹介も終わり、開演5分前となった

私の心臓がトクントクンと音を立てていた

パッと会場の照明が全部消えた。そして伴奏だけが流れる

周りはシーンとしている

その瞬間、照明が付き中央に健太が立っていた

ジワジワと私の涙腺が緩んでくる

懐かしさが私を思い出させる

健太が歌いだすと、会場は黄色い歓声になった

「凄いね・・」

「うん」

由里も優香も会場の熱気に呆然としていた

地元の時よりも、何十倍も何百倍ものファンがいる

それにBlacksは支えられているんだ
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