やさしい手のひら・中編【完結】
「ここです」
そう言われて、私はドアを開けた
「亜美!」
私の顔を見るなり健太は立ち上がり、私を抱き締めた
先程までの興奮がまだおさまらないのか、ギュッと強く私を抱き締めた
「健太、痛いよぉ」
「あ、ごめん。だめだ俺。まだ興奮してる」
「お疲れさま」
こんな会話をしていたら、周りがあっけに取られていて
「外でやれよな」
祐介くんにまた冷やかされ
「うるせー」
と、健太は照れ笑いをした
由里と祐介くん、学くんと咲ちゃん。龍くんと優香だけポツンと取り残されていた
でも優香は覚悟を決めたかのように龍くんに歩み寄り
「お、お疲れ様でした」
冷たい視線で
「誰?」
「わ、私ですか?由里の退院祝いの時にいたんですけど」
「ふーん」
必死な優香と無愛想な龍くんを見ていると可笑しかった
「これから打ち上げなんだけど、亜美も行く?」
「うん?」
「ホテルでちょっとしたパーティーするらしいんだけど」
「私はいい」
そんな場所に私が行くなんてとんでもないことで…
「いいじゃん。行こう」
「今日はみんなと帰るし」
健太は残念そうにしていたけど、一般庶民の私達が行ける場所ではない。ここに今いるだけでも凄いことなのに
そう言われて、私はドアを開けた
「亜美!」
私の顔を見るなり健太は立ち上がり、私を抱き締めた
先程までの興奮がまだおさまらないのか、ギュッと強く私を抱き締めた
「健太、痛いよぉ」
「あ、ごめん。だめだ俺。まだ興奮してる」
「お疲れさま」
こんな会話をしていたら、周りがあっけに取られていて
「外でやれよな」
祐介くんにまた冷やかされ
「うるせー」
と、健太は照れ笑いをした
由里と祐介くん、学くんと咲ちゃん。龍くんと優香だけポツンと取り残されていた
でも優香は覚悟を決めたかのように龍くんに歩み寄り
「お、お疲れ様でした」
冷たい視線で
「誰?」
「わ、私ですか?由里の退院祝いの時にいたんですけど」
「ふーん」
必死な優香と無愛想な龍くんを見ていると可笑しかった
「これから打ち上げなんだけど、亜美も行く?」
「うん?」
「ホテルでちょっとしたパーティーするらしいんだけど」
「私はいい」
そんな場所に私が行くなんてとんでもないことで…
「いいじゃん。行こう」
「今日はみんなと帰るし」
健太は残念そうにしていたけど、一般庶民の私達が行ける場所ではない。ここに今いるだけでも凄いことなのに