やさしい手のひら・中編【完結】
「亜美、帰ろっか?」

由里に言われ、必死にアピールしている優香を引っ張り、私達は帰ることにした

「じゃ、健太帰るね」

「気をつけてな」

「うん」

会場を出て、みんなそれぞれ自宅へ帰った

部屋に入り、鞄を放り投げソファに座った

大の字になってくつろいぎ、目を閉じると健太の歌声が私の脳裏を過る

懐かしくて、もどかしくて、胸がキュンとなる

行ってよかった。本当にそう思った

ライブの余韻にしたりながら私は寝床についた
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