やさしい手のひら・中編【完結】
今日は土曜日なのでゆっくり起きようと思い、向きを変え寝返りを打つと

「け、健太」

スヤスヤと眠っている健太が隣にいた

打ち上げのあと真っ直ぐ私の所に来たの?

私は眠っている健太の前髪をソッと触った

「キャッ」

目を瞑ったまま、私の手首を掴んだ

「起きてたの?」

ニヤッと笑い

「亜美が起きてすぐに目が覚めた。俺に触りたかった?」

「もぉ、知らない」

自分がしたことが恥ずかしくなり、健太から目を反らすと

「亜美、かわいいことするじゃん」

ベットに座っていた私を押し倒し

「亜美に会いたくて真っ直ぐ来た」

そう言って顔を近付けた

キスをされる

そう思い、目を閉じ健太のキスを受け入れた

< 133 / 388 >

この作品をシェア

pagetop