やさしい手のひら・中編【完結】
「じゃあねー」
短大の前で優香と別れ、昼で仕事が終わった健太が車で迎えに来てくれていた
「お疲れ」
「疲れてないの?」
「今日はそんなに仕事してないから」
サングラスの向こうの目は優しい目で、私に笑いかけた
「腹減った」
「何食べたい?」
子供っぽい笑顔で健太は
「ハンバーグかな」
「じゃ、買い物して帰るね」
「今日は俺のとこでいい?」
「うん」
そう言って健太のマンションの近くのスーパーに寄って買い物をして、マンションへ向った
健太が玄関のドアを開けてすぐ私は中に入り、ベランダの窓から東京を見渡す
「いつ見てもきれい」
ここから見る景色はいつも私を落ち着かせてくれる
その間、健太が食品を冷蔵庫に入れてくれて
「亜美、腹減ったんだけど」
ハッ、と夕食のことを思い出し、
「あっ、ごめんごめん」
景色に見惚れていて、健太に呼ばれて我に返った
「俺も手伝う?」
「ううん、座ってて」
私は手際よく料理を作る。健太はソファの前でテレビを見ていて
「亜美だ」
「あっ・・・」
私と新くんの姿をジッーと見ていた
「きれいだな」
瞬きをしないで呟いた
「初めて見た。亜美、きれい」
「あ、ありがと」
「俺らの歌を亜美達が使うって俺だけ知らなくて、後から知ったんだよな。でも祐介達は知ってて俺だけに言わなかったみたいで。だから出来たCMも見てなかったし・・・」
「うん・・」
「でも凄く似合ってるし、新との息も合ってると思う」
「・・・」
どう答えていいのか、目を泳がせていた
「仕事だしな。こんなことで嫉妬できねぇよな」
と、笑っていた
「もう着ないよ。次、着る時は健太の結婚式って決めてるから」
私はソファに座っている健太の後ろから抱き付いた
「俺、嫉妬深いな」
私の手を前で握った
「俺だって同じような仕事してんのに、わがままだよな」
「ううん」
短大の前で優香と別れ、昼で仕事が終わった健太が車で迎えに来てくれていた
「お疲れ」
「疲れてないの?」
「今日はそんなに仕事してないから」
サングラスの向こうの目は優しい目で、私に笑いかけた
「腹減った」
「何食べたい?」
子供っぽい笑顔で健太は
「ハンバーグかな」
「じゃ、買い物して帰るね」
「今日は俺のとこでいい?」
「うん」
そう言って健太のマンションの近くのスーパーに寄って買い物をして、マンションへ向った
健太が玄関のドアを開けてすぐ私は中に入り、ベランダの窓から東京を見渡す
「いつ見てもきれい」
ここから見る景色はいつも私を落ち着かせてくれる
その間、健太が食品を冷蔵庫に入れてくれて
「亜美、腹減ったんだけど」
ハッ、と夕食のことを思い出し、
「あっ、ごめんごめん」
景色に見惚れていて、健太に呼ばれて我に返った
「俺も手伝う?」
「ううん、座ってて」
私は手際よく料理を作る。健太はソファの前でテレビを見ていて
「亜美だ」
「あっ・・・」
私と新くんの姿をジッーと見ていた
「きれいだな」
瞬きをしないで呟いた
「初めて見た。亜美、きれい」
「あ、ありがと」
「俺らの歌を亜美達が使うって俺だけ知らなくて、後から知ったんだよな。でも祐介達は知ってて俺だけに言わなかったみたいで。だから出来たCMも見てなかったし・・・」
「うん・・」
「でも凄く似合ってるし、新との息も合ってると思う」
「・・・」
どう答えていいのか、目を泳がせていた
「仕事だしな。こんなことで嫉妬できねぇよな」
と、笑っていた
「もう着ないよ。次、着る時は健太の結婚式って決めてるから」
私はソファに座っている健太の後ろから抱き付いた
「俺、嫉妬深いな」
私の手を前で握った
「俺だって同じような仕事してんのに、わがままだよな」
「ううん」