やさしい手のひら・中編【完結】
「俺が起きてたら亜美寝ないな」

と、言って私の横に入って来た

「寒くない?」

布団を肩まで掛けてくれる

健太の温かさでだんだん瞼が重くなる

「寝ていいよ」

「うん」

「朝起きなくていいから」

「えっ…でも…」

「まだ熱あるんだから」

「うん」

こういう優しさが私を安心させてくれる

「おやすみ」

軽く触れるだけの短いキスをしてくれた

「おやすみ」

私は健太の胸に顔を埋めて、健太の心臓の音聞きながら安らぎをもらい目を瞑った

いつまでも健太の隣で笑っていたい…

そう思いながら深い眠りについた
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