やさしい手のひら・中編【完結】
「健太くんに言ってないって、どうして言わないの!」
「健太に言ったらきっと産めっていうと思うよ。でもその半面もしかしたら今は困るって言うかもしれない。だって、今一番大事な時でしょ。やっと上に登ってここまで人気がでたのに、私との結婚で人気が落ちたら私・・・それは嫌なの。健太の夢を壊したくない」
「だからって・・・」
由里は悲しそうな顔で下を向いてしまった
「由里がもし今、祐介くんの子供妊娠したらどうする?」
「私は産みたいって思う。そしてやっぱり言えないかな・・・」
「きっとこのままお腹が大きくなったら健太にばれてしまうと思う。だから私は実家に帰ろうかと思って・・・」
「別れるってことなの?短大はどうするの?」
「短大のことまで考えていなかったけど、辞めるしかないよね・・・この子を守るためには・・・」
由里が突然顔を上げ
「赤ちゃん諦めることできないの?健太くんを捨ててまで産まなきゃいけないの?」
「健太と赤ちゃん、両方いることが私の理想だけどそういう訳にもいかないよ。健太にはまだ夢の続きがあるから・・・私は赤ちゃんを選んだの」
「そんな・・・」
由里は大粒の涙を零した
「今、やっぱり健太は結婚するべきではないと思うんだ」
私は泣きたい気持ちを押さえ、グッと堪えた
「亜美・・・私は反対だよ。だってだって・・・」
「ごめんね由里。もう決めたんだ」
もう迷っちゃいけないんだ。だって赤ちゃんは私の愛する人の子供だから見捨てちゃいけないんだ
「亜美が決めたなら仕方がないんだね」
「ごめんね」
由里は私に微笑み
「私もきっと亜美と同じ立場ならそうしたのかもしれないね。亜美、元気な赤ちゃん産んでほしい」
「うん、ありがとう。このことは由里にしか言ってないから絶対に祐介くんにも言わないで」
「優香は知ってるの?」
「ううん。まだ言ってないからこれから言うつもり」
「健太くんとはいつ別れるの?」
「年内は会えないら実家から帰ったら・・・」
「健太に言ったらきっと産めっていうと思うよ。でもその半面もしかしたら今は困るって言うかもしれない。だって、今一番大事な時でしょ。やっと上に登ってここまで人気がでたのに、私との結婚で人気が落ちたら私・・・それは嫌なの。健太の夢を壊したくない」
「だからって・・・」
由里は悲しそうな顔で下を向いてしまった
「由里がもし今、祐介くんの子供妊娠したらどうする?」
「私は産みたいって思う。そしてやっぱり言えないかな・・・」
「きっとこのままお腹が大きくなったら健太にばれてしまうと思う。だから私は実家に帰ろうかと思って・・・」
「別れるってことなの?短大はどうするの?」
「短大のことまで考えていなかったけど、辞めるしかないよね・・・この子を守るためには・・・」
由里が突然顔を上げ
「赤ちゃん諦めることできないの?健太くんを捨ててまで産まなきゃいけないの?」
「健太と赤ちゃん、両方いることが私の理想だけどそういう訳にもいかないよ。健太にはまだ夢の続きがあるから・・・私は赤ちゃんを選んだの」
「そんな・・・」
由里は大粒の涙を零した
「今、やっぱり健太は結婚するべきではないと思うんだ」
私は泣きたい気持ちを押さえ、グッと堪えた
「亜美・・・私は反対だよ。だってだって・・・」
「ごめんね由里。もう決めたんだ」
もう迷っちゃいけないんだ。だって赤ちゃんは私の愛する人の子供だから見捨てちゃいけないんだ
「亜美が決めたなら仕方がないんだね」
「ごめんね」
由里は私に微笑み
「私もきっと亜美と同じ立場ならそうしたのかもしれないね。亜美、元気な赤ちゃん産んでほしい」
「うん、ありがとう。このことは由里にしか言ってないから絶対に祐介くんにも言わないで」
「優香は知ってるの?」
「ううん。まだ言ってないからこれから言うつもり」
「健太くんとはいつ別れるの?」
「年内は会えないら実家から帰ったら・・・」