やさしい手のひら・中編【完結】
凌が中に入ってから一時間ぐらいが立ち、赤いランプが消えた
由里はすぐに立ち上がり手術室の前で亜美が出てくるのを待っていた
ガラッ
「亜美、亜美」
由里はベットに寝ている私に声を掛けた。私は目を瞑ったままで口には酸素マスクを付け、腕には点滴をしていた
麻酔が効いているため目を覚ますことなく・・・
後ろから出てきた先生に由里は聞いた
「先生!赤ちゃんは・・・」
「最善を尽くしましたが、残念ながら・・・」
由里は声を出し泣き出した
「亜美・・・」
「赤ちゃんのお母さんも一時は出血多量で危ない所でしたが、輸血のお陰で命を取り留めました。今は麻酔で眠っていますが、精神的に不安定になっています。赤ちゃんのことがショックで取り乱すかも知れません。目を離さない方がいいでしょう」
「はい・・」
「赤ちゃんのお父さんは・・・?輸血をしてくれた方ですか?」
「いいえ・・・違います。仕事でまだ・・来ていません」
「そうですか。傍にいてくれることが一番の安心になるんですけど・・・」
由里は泣きながら先生に頭を下げた
先生は長い廊下を歩いて行った
凌が手術室から出てきて
「亜美は?」
「亜美はなんとか本郷の輸血で命を取り留めたって。でも・・・赤ちゃんが・・・」
「亜美は無事だったんだな・・・」
輸血のため腕を出していた凌が袖を下げながら
「川崎さんに連絡したの?」
「したけど電話が繋がらなくて・・・」
「こんな時に何やってんだよ。亜美を幸せにするんじゃなかったのかよっ!」
凌は怒りのあまり壁を叩いた
「テレビを見た時、亜美がやばいんじゃないかって思って来てみたら・・・」
頭を抱えながらソファに座った
「なんでだよ。幸せじゃなかったのかよ」
「本郷・・・」
由里は凌の肩を叩き、
「病室に行こう。今、亜美を一人には出来ないから」
そう言って二人は私のいる病室へ向った
由里はすぐに立ち上がり手術室の前で亜美が出てくるのを待っていた
ガラッ
「亜美、亜美」
由里はベットに寝ている私に声を掛けた。私は目を瞑ったままで口には酸素マスクを付け、腕には点滴をしていた
麻酔が効いているため目を覚ますことなく・・・
後ろから出てきた先生に由里は聞いた
「先生!赤ちゃんは・・・」
「最善を尽くしましたが、残念ながら・・・」
由里は声を出し泣き出した
「亜美・・・」
「赤ちゃんのお母さんも一時は出血多量で危ない所でしたが、輸血のお陰で命を取り留めました。今は麻酔で眠っていますが、精神的に不安定になっています。赤ちゃんのことがショックで取り乱すかも知れません。目を離さない方がいいでしょう」
「はい・・」
「赤ちゃんのお父さんは・・・?輸血をしてくれた方ですか?」
「いいえ・・・違います。仕事でまだ・・来ていません」
「そうですか。傍にいてくれることが一番の安心になるんですけど・・・」
由里は泣きながら先生に頭を下げた
先生は長い廊下を歩いて行った
凌が手術室から出てきて
「亜美は?」
「亜美はなんとか本郷の輸血で命を取り留めたって。でも・・・赤ちゃんが・・・」
「亜美は無事だったんだな・・・」
輸血のため腕を出していた凌が袖を下げながら
「川崎さんに連絡したの?」
「したけど電話が繋がらなくて・・・」
「こんな時に何やってんだよ。亜美を幸せにするんじゃなかったのかよっ!」
凌は怒りのあまり壁を叩いた
「テレビを見た時、亜美がやばいんじゃないかって思って来てみたら・・・」
頭を抱えながらソファに座った
「なんでだよ。幸せじゃなかったのかよ」
「本郷・・・」
由里は凌の肩を叩き、
「病室に行こう。今、亜美を一人には出来ないから」
そう言って二人は私のいる病室へ向った