やさしい手のひら・中編【完結】
病室には何も知らない私が眠っていた
その姿を見て由里が鼻をすする
「亜美・・・」
由里の後ろで立ち止まったまま動かないでいる凌がいた
ゆっくりと凌はベットに近寄り
「亜美・・辛かったよな」
そう言ってソッと私の頬を触った
寝ている私の目尻から一粒の涙が零れ落ちた
「亜美?」
凌が零れ落ちる涙を受け止める
「眠ってんのに泣いてる」
「なんでこんなことになるのぉー」
由里はその姿を見て目を逸らして涙を流していた
凌が両手で私の右手を握り
「俺が亜美を支えるから。亜美の辛さは俺が受け止めるから」
そう言って私の手を握っていた
病室は心電図の機械の音だけが鳴り響いている。私はまだ目を覚まさずにいた
暗い暗い闇の中を一人で彷徨っていたんだ。光のない世界でたった一人で・・・
その姿を見て由里が鼻をすする
「亜美・・・」
由里の後ろで立ち止まったまま動かないでいる凌がいた
ゆっくりと凌はベットに近寄り
「亜美・・辛かったよな」
そう言ってソッと私の頬を触った
寝ている私の目尻から一粒の涙が零れ落ちた
「亜美?」
凌が零れ落ちる涙を受け止める
「眠ってんのに泣いてる」
「なんでこんなことになるのぉー」
由里はその姿を見て目を逸らして涙を流していた
凌が両手で私の右手を握り
「俺が亜美を支えるから。亜美の辛さは俺が受け止めるから」
そう言って私の手を握っていた
病室は心電図の機械の音だけが鳴り響いている。私はまだ目を覚まさずにいた
暗い暗い闇の中を一人で彷徨っていたんだ。光のない世界でたった一人で・・・