やさしい手のひら・中編【完結】
寝床が変わったため、なかなか寝付けないでいたけど、いつの間にか寝たらしく、起きると朝になっていた

部屋に誰もいないということに早く慣れていかなくては、と独り言をいい、ベットから起き上がった

今日の昼頃には、凌がこっちへ着くらしく、引っ越しが終わったら連絡をくれることになっていた

私はまだ片付いていない物を閉まったりと、それなりに時間を過ごしていた


ピンポン

と、インターホンがなり、インターホンの画面を見てみると凌が立っていた

ガチャ

私はロックを外しドアを開けた瞬間、

「亜美」

凌は玄関に入ってすぐ私に抱き付いてきた

「凌、どうしたの?」

「みんな帰ったから会いに来た」

嬉しそうな笑顔で凌は笑っていて、走ってきたのか息を切らしていた

「かなり近いよな」

抱き付いたまま、私の耳元でしゃべるので、くすぐったくて、私は肩を縮こませた

「中入って」

「うん」

「すげー片付いてる」

「頑張ったもん」

部屋の中を見渡し、凌はソファに座った

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