やさしい手のひら・中編【完結】
「あの日俺は…」
みんな黙って下を向いたまま聞いていた
「雑誌の取材を受けてたんだ。そして終わってから記者の人に飲みに行こうって誘われて3人で居酒屋に行って、亜美のことが気になって何度も時計を見ながら飲んでたんだ」
由里は真剣な顔で聞いていた
「そして亜美のマンションから仕事に行こうと思ってたから、一度自分のマンションに着替えを取り行ったら玄関の前に佐原樹里が座っていたんだ」
「健太知り合いだったのか?」
祐介くんが疑問に思っていたらしく健太に聞いた
「いや、会ったのは初めてだった」
「えっ?」
由里はなんで?という顔をした
「俺に好意を持っていたみたいで、マンションまで来たらしい」
「そんな…」
私の顔を由里は見た
「帰れって言ってるのになかなか帰ってくれなくて。でも部屋に入れたくないからずっと廊下でもめてて…そしたら佐原が外まで送ってくれるなら帰るって言うから俺はマンションから出て外に行った。そして写真を撮られた…」
「それってハメられたんじゃないのか?」
「たぶんな」
「そんなことで亜美は赤ちゃんを失ったなんて…」
由里は泣きっぱなしだった
みんな黙って下を向いたまま聞いていた
「雑誌の取材を受けてたんだ。そして終わってから記者の人に飲みに行こうって誘われて3人で居酒屋に行って、亜美のことが気になって何度も時計を見ながら飲んでたんだ」
由里は真剣な顔で聞いていた
「そして亜美のマンションから仕事に行こうと思ってたから、一度自分のマンションに着替えを取り行ったら玄関の前に佐原樹里が座っていたんだ」
「健太知り合いだったのか?」
祐介くんが疑問に思っていたらしく健太に聞いた
「いや、会ったのは初めてだった」
「えっ?」
由里はなんで?という顔をした
「俺に好意を持っていたみたいで、マンションまで来たらしい」
「そんな…」
私の顔を由里は見た
「帰れって言ってるのになかなか帰ってくれなくて。でも部屋に入れたくないからずっと廊下でもめてて…そしたら佐原が外まで送ってくれるなら帰るって言うから俺はマンションから出て外に行った。そして写真を撮られた…」
「それってハメられたんじゃないのか?」
「たぶんな」
「そんなことで亜美は赤ちゃんを失ったなんて…」
由里は泣きっぱなしだった