やさしい手のひら・中編【完結】
「別れるなんて…言わないで。ずっと…ずっと傍にいて…」
私の精一杯の言葉だった
「俺は…」
心臓がドキドキしている
「自分の子供を殺してしまった…それが自分でも許せないんだ…」
「どうして自分のせいにするの!私が悪いのに私を責めればいいのに、誰も私を責めようとしない…私が一番悪…い…のに」
みんなそう。私が外さえでなければ流産しなかったのに、誰一人私を責めない
「亜美・・・ごめんな」
健太は立ち上がり、
「いやっー行かないで・・私を一人にしないで」
私の声を聞かず健太は玄関の方へ歩き出した
「一人にしないで・・・」
私は走って健太の後ろからしがみ付いた
「俺は亜美を泣かせてばかりだ・・・」
「いやだよぉー行かないで・・・」
健太は下を向き拳を強く握り
「私は健太がいないとだめなの。健太が傍にいないとだめなの・・・」
しがみ付いている私の手を掴み
「俺といて辛くないのか・・・こんな仕事をしているために我慢ばっかりして・・・」
「いない方がもっと・・・辛いよ・・・」
健太は私の方へ向きを変え
「亜美…亜美っ」
私を引き寄せた
「ごめんな…ごめんな」
「ウワーン」
泣く私の頭を撫でながら、何度も健太は私に謝った
「俺でいいのか?」
「私には…健太しかいない。健太じゃなきゃだめなの」
力強く抱き締めてくれるこの腕がないとだめなんだ…
「死んでしまった赤ちゃんのためにも俺達が離れちゃいけないんだよな…そして赤ちゃんのことを忘れちゃいけないんだよな」
私は健太の服をギュッと握り
「産みたかったよー」
涙がなくなるんじゃないかっていうぐらい私は泣いた
「もし、またこんなことがあった時は隠さないで、ちゃんと俺に言ってくれ。俺と亜美の子供なんだから…」
「う…ん」
「もう泣くな」
私の両頬を挟み、私の額にキスをして私の目を見つめ、次は鼻にキスをした。そして顔を傾けゆっくりと私の唇に優しくソッとキスをした
私の精一杯の言葉だった
「俺は…」
心臓がドキドキしている
「自分の子供を殺してしまった…それが自分でも許せないんだ…」
「どうして自分のせいにするの!私が悪いのに私を責めればいいのに、誰も私を責めようとしない…私が一番悪…い…のに」
みんなそう。私が外さえでなければ流産しなかったのに、誰一人私を責めない
「亜美・・・ごめんな」
健太は立ち上がり、
「いやっー行かないで・・私を一人にしないで」
私の声を聞かず健太は玄関の方へ歩き出した
「一人にしないで・・・」
私は走って健太の後ろからしがみ付いた
「俺は亜美を泣かせてばかりだ・・・」
「いやだよぉー行かないで・・・」
健太は下を向き拳を強く握り
「私は健太がいないとだめなの。健太が傍にいないとだめなの・・・」
しがみ付いている私の手を掴み
「俺といて辛くないのか・・・こんな仕事をしているために我慢ばっかりして・・・」
「いない方がもっと・・・辛いよ・・・」
健太は私の方へ向きを変え
「亜美…亜美っ」
私を引き寄せた
「ごめんな…ごめんな」
「ウワーン」
泣く私の頭を撫でながら、何度も健太は私に謝った
「俺でいいのか?」
「私には…健太しかいない。健太じゃなきゃだめなの」
力強く抱き締めてくれるこの腕がないとだめなんだ…
「死んでしまった赤ちゃんのためにも俺達が離れちゃいけないんだよな…そして赤ちゃんのことを忘れちゃいけないんだよな」
私は健太の服をギュッと握り
「産みたかったよー」
涙がなくなるんじゃないかっていうぐらい私は泣いた
「もし、またこんなことがあった時は隠さないで、ちゃんと俺に言ってくれ。俺と亜美の子供なんだから…」
「う…ん」
「もう泣くな」
私の両頬を挟み、私の額にキスをして私の目を見つめ、次は鼻にキスをした。そして顔を傾けゆっくりと私の唇に優しくソッとキスをした