やさしい手のひら・中編【完結】
地元
12月30日、私と由里は地元に帰るために空港へ来た

凌も帰るということで3人で帰ることになった

健太とはあれから会っていなかったけど、電話では毎日しゃべっていた

2日の朝一番に私の実家に来ることになっている。だから私はそれが楽しみだった

凌にもあの日以来会っていなくて、空港のロビーで

「凌、いろいろと…ありがとう」

「亜美はやっぱり笑っている方がかわいいな」

と、私の頭をポンポンと叩いた

言ったあと恥ずかしかったのか凌は横を向いた

「私、凌がいなかったら…」

「亜美が元気になったなら俺はそれだけで嬉しいよ」

ニコッと笑いながら私を見た

「俺がしたくてしたことだから・・・」

そう言ってくれた

「ありがと・・」

「時間だ。行こう」

私達は空港を後にし、飛行機に乗り卒業して以来の地元へ向った
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