やさしい手のひら・中編【完結】
「俺も一度誘われたけど、俺ははっきり断った」

「へー来るものは拒まずの新くんが?」

「バーカ、俺でも選ぶ権利あるわ」

「だってすごいきれいでしょ」

「俺のタイプじゃないし、あの女、性格悪いからな」

新くんも佐原樹里の噂知ってるんだ…

「俺のタイプは亜美ちゃん」

「キャー」

いきなら抱きついてきて、振り払っても身動きできず、私はただもがいていた

「こら、新くん」

田村さんに見つかり新くんは睨まれた

そして私を解放し

「田村さん怖っ」

「田村さんは私の見方だからね!」

私は強気に出て新くんに言った

「なんか見ないうちに強くなったよな」

新くんは口元を上に上げて、私に微笑み、そしてタバコに火を付けた
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