やさしい手のひら・中編【完結】
「寒いだろ」
新くんは私にそう言って、手を差し出した
この手を私はどうしたらいいのだろう
そんなことを悩んでいる隙に
グイッ
手を引っ張られ、私の手は新くんの手の中にある
「亜美が好きだ」
新くんは遠くの海を見ながら言った
え?今なんて言ったの?私は繋いでいる手から目線を新くんに向けた
「亜美が好きなんだ。初めて会った時から…」
嘘…だって私のことからかったりしていたのに…
「健太がいるのはわかってる。でもこの気持ちを隠しておけない」
私の手を引いて、私は新くんに抱き締められた
「こんなに人を好きになったのは亜美が初めてなんだ」
ギユッと強く新くんの腕が私を締め付ける
「だからと言って、健太との仲を壊すつもりはない。ただ俺の気持ちを知っていてほしい」
あまりにも突然で信じられなくて、私は横に見える大都会を見つめていた
新くんのことをそういう目で見たことがなかった
私の気持ちを知っていながらも新くんは私に「好きだ」と言ってくれた
新くんは私にそう言って、手を差し出した
この手を私はどうしたらいいのだろう
そんなことを悩んでいる隙に
グイッ
手を引っ張られ、私の手は新くんの手の中にある
「亜美が好きだ」
新くんは遠くの海を見ながら言った
え?今なんて言ったの?私は繋いでいる手から目線を新くんに向けた
「亜美が好きなんだ。初めて会った時から…」
嘘…だって私のことからかったりしていたのに…
「健太がいるのはわかってる。でもこの気持ちを隠しておけない」
私の手を引いて、私は新くんに抱き締められた
「こんなに人を好きになったのは亜美が初めてなんだ」
ギユッと強く新くんの腕が私を締め付ける
「だからと言って、健太との仲を壊すつもりはない。ただ俺の気持ちを知っていてほしい」
あまりにも突然で信じられなくて、私は横に見える大都会を見つめていた
新くんのことをそういう目で見たことがなかった
私の気持ちを知っていながらも新くんは私に「好きだ」と言ってくれた