やさしい手のひら・中編【完結】
部屋に入ってからも新くんがさっき言ったことが頭から離れなかった

♪♪♪~

携帯の着信が鳴り、画面を見ると

『着信 健太』

健太からの電話だった

「もしもし」

「亜美?俺」

「うん」

「帰って来た?」

「うん、ちょっと前にね」

「なんか・・・あった?」

ドキッ

「な、何もないよ」

「そっか」

とっさに新くんのことを隠してしまった

これは健太に言う必要はないんだよね?

それ以上健太は何も言わなかった

でも私は後ろめたい気持ちでいっぱいだった。健太に言ったからと言って、そこで私を責めるようなことはしないと思う。でも自分の中でこのことを隠しておきたい、言わない方がいい・・・そんな気持ちになり、健太に言わなかったんだ

10分ぐらいしゃべってから電話を切り明日、健太のマンションに行く約束をした

先にマンションで待っているように言われたので夕方マンションに行くことにした


でもそこで・・・見てしまったんだ
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