やさしい手のひら・中編【完結】
「なんでこんな所にいるんだよ!」
周りをキョロキョロしていた
「一人なのか?」
うん、と私は頷いた
「なんで泣いてる?」
「…」
「なんで泣いてんだよ」
私をフワッと抱き締めた
「健太と何があったんだ?」
すぐ健太とのことだと、ばれてしまい
「ウワーン」
誰かにすがりたかった私は、新くんの腕の中で声を出して泣いた
さっきまで寒かったのに、人の温もりというのはこんなにも暖かいものなんだね
「落ち着いた?」
私を新くんがゆっくり離し、首を傾け
「どうやって来た?」
「タクシーで…」
「そっか」
「新くんが落ち込んだ時ここに…来る…って言ってたから」
「俺も落ち込んでたから、また来たんだ」
私は顔を上げ、新くんを見た
「亜美に昨日言ったこと後悔したんだ」
「えっ?」
「ぎこちなくなるんじゃないかって…」
新くんは切なそうに私に言った
私もそれを恐れていたのかもしれない
周りをキョロキョロしていた
「一人なのか?」
うん、と私は頷いた
「なんで泣いてる?」
「…」
「なんで泣いてんだよ」
私をフワッと抱き締めた
「健太と何があったんだ?」
すぐ健太とのことだと、ばれてしまい
「ウワーン」
誰かにすがりたかった私は、新くんの腕の中で声を出して泣いた
さっきまで寒かったのに、人の温もりというのはこんなにも暖かいものなんだね
「落ち着いた?」
私を新くんがゆっくり離し、首を傾け
「どうやって来た?」
「タクシーで…」
「そっか」
「新くんが落ち込んだ時ここに…来る…って言ってたから」
「俺も落ち込んでたから、また来たんだ」
私は顔を上げ、新くんを見た
「亜美に昨日言ったこと後悔したんだ」
「えっ?」
「ぎこちなくなるんじゃないかって…」
新くんは切なそうに私に言った
私もそれを恐れていたのかもしれない