やさしい手のひら・中編【完結】
私はもう健太を責めることは出来ない
私は新くんとキスをしたから…
横にいる新くんを見ると
「どうした?」
「ううん」
いつもの新くんじゃない、優しい微笑みで、私の頭を撫でながら
「もう寝な」
「うん」
私は左手の暖かさに安心しきってしまい、目を閉じるとすぐに深い眠りについてしまっていた
ガサッ
健太と佐原樹里が抱き合うシーンが夢に出てきて私は目を覚ました
昨日のことが嘘じゃないことが蘇る
「起きたの?」
「うん」
私の左手は昨日のままで新くんの右手と繋がったまま
「眠れた?」
「うん、寝れたよ」
キヤッ
繋いだままの手を引かれ、私は新くんの胸に倒れてしまった
「よかった」
私をきつく抱きしめるもんだから
「苦しいー」
苦しがっている私を見て笑っている
そんな新くんを見て、いつもと変わらない態度でいてくれたことが何より嬉しかった
「今日帰る?」
いつまでも健太から逃げていられない
「うん。帰るね」
一瞬新くんの顔が暗くなったのがわかった
「そうだよな。帰る時言って。送るから」
「うん。ありがと」
私は帰って、健太に電話をしようと決めていた
私は新くんとキスをしたから…
横にいる新くんを見ると
「どうした?」
「ううん」
いつもの新くんじゃない、優しい微笑みで、私の頭を撫でながら
「もう寝な」
「うん」
私は左手の暖かさに安心しきってしまい、目を閉じるとすぐに深い眠りについてしまっていた
ガサッ
健太と佐原樹里が抱き合うシーンが夢に出てきて私は目を覚ました
昨日のことが嘘じゃないことが蘇る
「起きたの?」
「うん」
私の左手は昨日のままで新くんの右手と繋がったまま
「眠れた?」
「うん、寝れたよ」
キヤッ
繋いだままの手を引かれ、私は新くんの胸に倒れてしまった
「よかった」
私をきつく抱きしめるもんだから
「苦しいー」
苦しがっている私を見て笑っている
そんな新くんを見て、いつもと変わらない態度でいてくれたことが何より嬉しかった
「今日帰る?」
いつまでも健太から逃げていられない
「うん。帰るね」
一瞬新くんの顔が暗くなったのがわかった
「そうだよな。帰る時言って。送るから」
「うん。ありがと」
私は帰って、健太に電話をしようと決めていた