やさしい手のひら・中編【完結】
「場所とか希望ある?」

「えっ?健太の所に住むんじゃないの?」

「亜美の住みたい所に引っ越すつもり」

「でも私・・・」

「金のこととかは気にするな」

「でも・・・」

「俺が言ったことだから俺がちゃと責任持ってするから」

健太はそう言ってくれた。でも私は贅沢な暮らしより、健太と生活できるならどこでもいいと思った

「短大の近くがいい?」

「私は・・・健太と一緒ならどこでもいい」

「またかわいいこと言う」

私の頭をソッと撫でて健太は笑った

「だって・・・本当にそう思ったから・・・」

「明日一緒に探そうか?」

「うん」

「亜美は笑っている方がいい」

私は普通にしているつもりなのに・・・

やっはり健太には気付かれてしまうんだね

健太がこんなに私を大事にしてくれる。だからもう2度と健太を裏切ってはいけない。何があっても信じて、健太に着いていきたい

私は心の中でそう思っていた
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