やさしい手のひら・中編【完結】
同棲
私はぐっすり健太の腕の中で寝ていた
久しぶりに健太に触れた安心からか、一度も目を覚ますことがなかった
「おはよ」
「おはよう」
健太も目を覚ました
グイッ
「キヤッ」
後ろから抱き付かれ、また布団に戻されてしまった
「亜美」
私の首に手を回し、私を健太の方へ引き寄せ
「やっぱこういうのがいい」
「うん?」
「朝、目が覚めたら亜美が隣にいること。亜美がいるだけで俺はこんなにもホッとできる」
「私もそうだよ。健太がいると安心出来て、ぐっすり眠れる」
「亜美だけいればいい。他に何もいらない」
そう言って強く抱き締めてくれた
その腕が温かくて、くすぐったくて私は健太の腕にしがみついた
「亜美、甘えん坊だな」
「甘えん坊じゃないもん」
健太と一緒に笑って、騒いで、当たり前のように隣にいて…それが居心地良くて…
それなのに私は…
また新くんとのキスを思い出していた
久しぶりに健太に触れた安心からか、一度も目を覚ますことがなかった
「おはよ」
「おはよう」
健太も目を覚ました
グイッ
「キヤッ」
後ろから抱き付かれ、また布団に戻されてしまった
「亜美」
私の首に手を回し、私を健太の方へ引き寄せ
「やっぱこういうのがいい」
「うん?」
「朝、目が覚めたら亜美が隣にいること。亜美がいるだけで俺はこんなにもホッとできる」
「私もそうだよ。健太がいると安心出来て、ぐっすり眠れる」
「亜美だけいればいい。他に何もいらない」
そう言って強く抱き締めてくれた
その腕が温かくて、くすぐったくて私は健太の腕にしがみついた
「亜美、甘えん坊だな」
「甘えん坊じゃないもん」
健太と一緒に笑って、騒いで、当たり前のように隣にいて…それが居心地良くて…
それなのに私は…
また新くんとのキスを思い出していた