やさしい手のひら・中編【完結】
「準備して行こうか」

「そうだね」

私達の住むマンションを探しに不動産へ行くため、準備を始めた


健太の仕事が夜あるため急いでマンションを出て、健太の知り合いの不動産へ行った

「こんにちわ」

店内に入ると、30代ぐらいの男の人が健太に気付き、私達の所に近づいて来た

「待ってましたよ」

「いい所ありました?」

もう話してあるのか、男の人はたくさん書類を出し健太に見せた

私達はカウンターに座り、いろいろな物件のプリントを見せられ

「今のマンションもここで探してもらったんだ」

そう言いながら何件かのプリントを右と左に分け

「どこがいい?」

右側のプリントを渡された

一枚、一枚見てみると家賃があまりにも高く驚いてしまった

「健太、私こんな高い所には…」

「気にするなって言ったろ。今、俺が住んでる所とそんなに変わらないから」

嘘…あのマンションの家賃こんなに高いの?健太がどれだけ凄い給料を貰っているか想像つかなかった

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