やさしい手のひら・中編【完結】
優しさ
カレンダーは早いもので4月となり、私は新学期を迎え短大もあと一年となった
そして私と健太が再会して一年、付き合って一年が立っていた
健太はツアーのリハーサルや、レコーディングで忙しそうだったけど自宅に帰って来てくれていた
授業が終わり、冬休みに一度も会えなかった優香とマックへ行くことになった
「聞いたよ」
ハンバーガーにかぶり付きながら優香が私に言った
「うん?」
「由里から流産のこと…」
「連絡もしないでごめんね」
「亜美が元気でよかったよ。安心した」
「うん」
バタバタしていて優香に連絡をしないまま新学期になってしまった。でも由里が連絡してくれていた
「体大丈夫なの?」
「うん、大丈夫だよ」
「健太くんのことも大変だったね。佐原さー、私初めから嫌いなんだよね。あの声。男に媚びるように甘えてさ。あんな女、健太くんが相手にする訳ないじゃん」
優香は次から次へと口にポテトを入れ、興奮しながら話していた
「亜美、いい?健太くんを信じるんだよ。健太くんは絶対亜美を裏切らないから」
ズキッ
私は新くんとのキスを思い出していた
そして私と健太が再会して一年、付き合って一年が立っていた
健太はツアーのリハーサルや、レコーディングで忙しそうだったけど自宅に帰って来てくれていた
授業が終わり、冬休みに一度も会えなかった優香とマックへ行くことになった
「聞いたよ」
ハンバーガーにかぶり付きながら優香が私に言った
「うん?」
「由里から流産のこと…」
「連絡もしないでごめんね」
「亜美が元気でよかったよ。安心した」
「うん」
バタバタしていて優香に連絡をしないまま新学期になってしまった。でも由里が連絡してくれていた
「体大丈夫なの?」
「うん、大丈夫だよ」
「健太くんのことも大変だったね。佐原さー、私初めから嫌いなんだよね。あの声。男に媚びるように甘えてさ。あんな女、健太くんが相手にする訳ないじゃん」
優香は次から次へと口にポテトを入れ、興奮しながら話していた
「亜美、いい?健太くんを信じるんだよ。健太くんは絶対亜美を裏切らないから」
ズキッ
私は新くんとのキスを思い出していた