やさしい手のひら・中編【完結】
裏切りという言葉に反応してしまう自分がいる。犯した罪を隠すように私はこの先、ずっとこの罪と戦って行かなければならない
誰にも言えないというのはこんなにも辛いものなんだ
私が深刻な顔をしていると
「亜美?」
「あっ、ごめんね」
「なんかあった?悩みがあるなら言いなよ」
優香なら言ってもいいだろうか…気持ちが揺らぐ
「言ったら楽になるよ」
誰かに聞いてもらえば楽になれる。でも優香に軽蔑されたくない、って思ってしまった
「亜美、私はいつでも亜美の見方だから」
そんな優香の優しい言葉に私は目に涙を溜めた
「私ね…新くんとね…」
ここまで言って次の言葉が出て来ない
「ゆっくりでいんだよ」
優香は急かさず私を待ってくれた
「新くんとキスしたの…」
私はゆっくり優香を見たけど
「それで?」
「えっ?」
私の言ったことに驚きもせずジュースを飲んでいる
「何か理由があったんでしょ?そうじゃなきゃ、亜美が健太くんを裏切ることしないでしょ」
「…」
「それで健太くんに言ったの?」
「言えない」
「言わない方がいい。これは亜美の心の中に閉まっておきなよ」
優香はそう言った
誰にも言えないというのはこんなにも辛いものなんだ
私が深刻な顔をしていると
「亜美?」
「あっ、ごめんね」
「なんかあった?悩みがあるなら言いなよ」
優香なら言ってもいいだろうか…気持ちが揺らぐ
「言ったら楽になるよ」
誰かに聞いてもらえば楽になれる。でも優香に軽蔑されたくない、って思ってしまった
「亜美、私はいつでも亜美の見方だから」
そんな優香の優しい言葉に私は目に涙を溜めた
「私ね…新くんとね…」
ここまで言って次の言葉が出て来ない
「ゆっくりでいんだよ」
優香は急かさず私を待ってくれた
「新くんとキスしたの…」
私はゆっくり優香を見たけど
「それで?」
「えっ?」
私の言ったことに驚きもせずジュースを飲んでいる
「何か理由があったんでしょ?そうじゃなきゃ、亜美が健太くんを裏切ることしないでしょ」
「…」
「それで健太くんに言ったの?」
「言えない」
「言わない方がいい。これは亜美の心の中に閉まっておきなよ」
優香はそう言った