やさしい手のひら・中編【完結】
すぐに撮影に入り、何枚もポーズを取った

やっぱり私はまだ新くんにリードしてもらいながらの撮影だった

「ご苦労様でしたー」

やっと撮影が終わり、みんな慌ただしく機材の片付けを始めた。私も手伝いながらスタッフの人達とおしゃべりをしていると

「亜美ちゃん」

「はい」

「ちょっといいかな?」

一番偉い小西さんに呼ばれ廊下に出てロビーに向かった

「まっ、座って」

「はい」

なんだろう…

「実はね」

私は小西さんの目を見た

「プロモーションビデオの撮影の以来が亜美ちゃんに来ているんだけど、やってみないかい?」

プロモーションビデオとはアーティストの新曲を動画として撮る物でアーティスト本人が出演したり、女優や俳優、またはモデルなど撮り方はそれぞれだ

「どうして私なんですか?」

「新くんとのペアが好評でね。ぜひ二人を使いたいと話があったんだよ」

「新くんはなんて…?」

「亜美ちゃんが引き受けるならやると言ってくれたよ」

「私がやらないと言ったら…」

「この話は白紙だね」

私にすべてが掛かっていると、いうことなんだ

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