やさしい手のひら・中編【完結】
ピンポン

「あっ・・・」

健太だ。そう思いインターホンの画面を見て玄関に行くと

ガチャッ

ロックを解除し健太が先に入って来ていた

「ただいま」

「おかえり」

私はニコッと笑い笑顔で健太を出迎えた

「やっぱいいな」

「うん?」

私は首を傾げた

「玄関開けて亜美がいてくれること」

そう思ってくれることは私も嬉しい

「私も一人じゃないって思ったらね、ぜんぜん寂しくないよ」

「そうだな」

私の頭を撫でながらリビングへ行った

「仕事行ったの?」

「うん。さっき帰って来た」

「そっか」

「久しぶりにどうだった?」

「うーん、ちょっと緊張したかな?」

プロモーションビデオのことを言わなきゃ…

「あのね…」

健太は私を見て、うん?と言う顔をした

「プロモーションビデオの仕事がきたの」

「は?誰の?」

「まだそこまで詳しい話は聞いてないんだけど、夏前に撮影に入るらしくて…」

「それって俺らのじゃね?」

「え?そうなの?」

「モデル使うとか言ってたし」

Blacksのプロモーションビデオなの?
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