やさしい手のひら・中編【完結】
私の前に健太の車が止まった
普通に。普通にしてなきゃ
私はゆっくり車に近付き、車の後ろを通って助手席のドアを開けた
健太の顔を見ると
「心配したんだぞ」
そう言って私の頭をクシャクシャと撫でた
いつもと変わらない
そんな健太の仕草にホッとしていたら
「優香ちゃんは?」
「あっ、うん、帰ったよ」
「亜美」
ドキッ
「なんか隠してない?」
手に汗が滲む。私はばれないように
「隠してないよ。優香とはバス停で別れてきたし」
「…」
なぜか健太は黙り込んだ
「具合はどうなんだ?」
「もう大丈夫だよ」
「ごめんな。一緒にいれなくて…」
「ううん。すぐ良くなったから」
「新…ちゃんと見てくれた?」
「う、うん。見てくれたよ」
「頼めるの新しかいなかったから…」
「うん…」
何を言われるのかドキドキしてしまった
健太は私と優香が会っていたと思っているみたいで、私は一安心した
普通に。普通にしてなきゃ
私はゆっくり車に近付き、車の後ろを通って助手席のドアを開けた
健太の顔を見ると
「心配したんだぞ」
そう言って私の頭をクシャクシャと撫でた
いつもと変わらない
そんな健太の仕草にホッとしていたら
「優香ちゃんは?」
「あっ、うん、帰ったよ」
「亜美」
ドキッ
「なんか隠してない?」
手に汗が滲む。私はばれないように
「隠してないよ。優香とはバス停で別れてきたし」
「…」
なぜか健太は黙り込んだ
「具合はどうなんだ?」
「もう大丈夫だよ」
「ごめんな。一緒にいれなくて…」
「ううん。すぐ良くなったから」
「新…ちゃんと見てくれた?」
「う、うん。見てくれたよ」
「頼めるの新しかいなかったから…」
「うん…」
何を言われるのかドキドキしてしまった
健太は私と優香が会っていたと思っているみたいで、私は一安心した