やさしい手のひら・中編【完結】
この番号…
「…はい」
「あんたにもう用はないから!」
ガチャッ
電話の主は佐原樹里だった
一方的にしゃべって切られてしまった
もう用はない?
どういうことなんだろう…
私は力が抜け携帯を床に落としていた
みんな私をどこまで傷付ければ満足するの?
顔を上げ天井を見ると涙が頬を伝い首へ流れていく
どんなに泣いても、もがいてもあの頃にはもう戻れない…
切なさと虚しさが一気に膨れ上がる
「健…太…」
一人にしないで…
♪♪♪~
また携帯が鳴っている
「もう…やだ…」
私は強く耳を押さえた
でもしつこく鳴り続く
私はまた佐原樹里ではないかと思うと体が震えだす
鳴り止んだと思えばまた鳴りだす
それが何度も繰り返され私は仕方なく携帯を取って見ると
「着信 新くん」
新くんからの電話だった
「…はい」
「あんたにもう用はないから!」
ガチャッ
電話の主は佐原樹里だった
一方的にしゃべって切られてしまった
もう用はない?
どういうことなんだろう…
私は力が抜け携帯を床に落としていた
みんな私をどこまで傷付ければ満足するの?
顔を上げ天井を見ると涙が頬を伝い首へ流れていく
どんなに泣いても、もがいてもあの頃にはもう戻れない…
切なさと虚しさが一気に膨れ上がる
「健…太…」
一人にしないで…
♪♪♪~
また携帯が鳴っている
「もう…やだ…」
私は強く耳を押さえた
でもしつこく鳴り続く
私はまた佐原樹里ではないかと思うと体が震えだす
鳴り止んだと思えばまた鳴りだす
それが何度も繰り返され私は仕方なく携帯を取って見ると
「着信 新くん」
新くんからの電話だった