やさしい手のひら・中編【完結】

「もういいか？」

ご飯も出来てしまい、健太がﾘﾋﾞﾝｸﾞに行き、祐介くんと由里に声を掛けた

「亜美ごめん」

「ううん」

「亜美ちゃん元気だった？」

「うん、元気」

「亜美ちゃん達はすげぇよな。偶然で会っちゃうんだからな。俺、健太から聞いた時、鳥肌立ったよ」

「私は今の由里と祐介くんに鳥肌立ったよ」

「亜美うるさいよ」

由里がすごくいい笑顔で笑った

「で、ちゃんと話し合った？」

健太が料理を運びながら祐介くんと由里に聞いた

すると由里が

「別れて祐介の所に戻ることにしたの」

「祐介、よかったな」

「あぁ」

照れ臭そうに祐介くんが言った

「ﾏﾝｼｮﾝは私の親の名義で借りてるから出て行ってもらうことになると思う」

由里は坂下と別れることを決めたみたいだった

「そっか。とりあえず復活ってことで乾杯だな」

健太が言い、みんなでﾋﾞｰﾙ缶を持ち乾杯をした