やさしい手のひら・中編【完結】
私達4人はまずは乾杯と言うことになり、ビールをグラスに注ぎ

「東京にかんぱーい」

と乾杯し、一気に飲み干し夜中まで飲み続けた

「具合悪いよぉ」

私は、気分が良くなり止ることなく飲んでしまい、酔いと具合悪いのが重なってしまった

「とりあえずトイレ行って来い」

と、凌に言われたけど自分の力では立つことも出来ず、足元がフラフラの状態だった

「あんなに飲むからだぞ」

凌は私の脇を持ち、立たせてくれて私を支えながらトイレに連れて行ってくれた

「大丈夫かよ?」

「うーん」

「俺タクシー呼ぶから待ってろ」

「うーん」

私は青ざめた顔をして、トイレから出たけどやっぱりフラフラしていて、凌にしがみ付いた

「帰る準備して、俺んち行こう」

凌は私にジャケットを着せ、歩けないのでおんぶをしてくれて、由里の家を出て来た

タクシーの揺れで、体が余計にユラユラしていて、私は夢の中へと入りそうになり凌に寄り掛かった

半分眠った状態で凌のマンションに着き

「ほら、着いたぞ」

と凌に起こされた。でも自分の足で歩けなくて、やっぱり凌におんぶしてもらい凌の部屋まで行った

すぐベットに寝かされ

「服脱いで」

私はボタンに手を掛けるが、うまく掴めず、それを見ていた凌が

「俺が脱がせるわ」

私はされるがまま、服を脱がしてもらった

「ほら、布団掛けて寝れ」

「凌も寝よ」

「先に寝てて」

「やだぁ」

「わがまま」

フッと笑って、すぐ服を脱ぎ私の隣に入ってきた

私のことを抱え、私を凌の体にくっつけた。私も凌の体にくっつき凌の体の温かさに安らぎを求め、やっと落ち着いてきて、そのまま夢の中へと吸い込まれていった

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