やさしい手のひら・中編【完結】
「俺が亜美を守るから」
「わかってるよ。健太は絶対私を守ってくれる。でも私のせいで学くん達にも迷惑かけたくないの」
「それは違う」
「なんでぇ」
「きっと、学も祐介も全力で自分の女を守って、女を大切にする。自分より女が大事だと思う。だからこれでいい。ばれた時はばれた時。その時考えればいい」
「だめだよぉ」
私は滝のように流れる涙を健太に拭ってもらった
「気にしすぎ」
私の顔をみながらクシャと笑った
「玉子買いに行こう。歩いてね」
「歩くのだめだよ」
「ほら、早く」
私の手を力強く握り、
「絶対離さないから」
そう言ってマンションを出た
「わかってるよ。健太は絶対私を守ってくれる。でも私のせいで学くん達にも迷惑かけたくないの」
「それは違う」
「なんでぇ」
「きっと、学も祐介も全力で自分の女を守って、女を大切にする。自分より女が大事だと思う。だからこれでいい。ばれた時はばれた時。その時考えればいい」
「だめだよぉ」
私は滝のように流れる涙を健太に拭ってもらった
「気にしすぎ」
私の顔をみながらクシャと笑った
「玉子買いに行こう。歩いてね」
「歩くのだめだよ」
「ほら、早く」
私の手を力強く握り、
「絶対離さないから」
そう言ってマンションを出た