やさしい手のひら・中編【完結】
優香と食材を買って、私の家に着き、由里が来るまで準備をしていた

「優香、彼氏は?」

「最近、仕事仕事で会ってないんだよね。お互い連絡してないしね」

「寂しくない?」

「なんか慣れちゃってさ。連絡くれないなら、それでいいやって思っちゃって・・・。私、今龍くんに夢中だから」

笑っていたけど、ほんとの気持ちはどうなんだろう

6時過ぎた頃

ピンポン

と鳴り、インターホンの画面を見ると由里が立っていた

ガチャ

鍵を開け

「ただいま」

由里はそう言って入ってきた

あれからだいぶ元気になっていた。でもまだ引っ越しをしていなくて、祐介くんの所にいた

「優香、久しぶり」

優香とは退院祝いから会っていなかった

「由里元気そうだね」

「祐介の愛のお陰かな」

「いいな、由里」

「さあ、ご飯にしよう」

みんなでテーブルを囲んだ

ビールを開け、

「お疲れー」

優香がビールを一気に飲み

「うまい」

「ほんと、うまい」

由里も満足そうに飲んでいた。いつも健太がいたら半分だけど、今いないということで、私も遠慮なく飲んでいた

「由里、健太がラストライブのチケットくれたよ。もちろん行くよね?」

「うん、行く」

「優香の分ももらったから、3人で行こうね」

「うん」

みんなで鍋を食べ、ビールを飲み、恋の話をして楽しい時間を過ごしていた

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