やさしい手のひら・中編【完結】
「私達、帰るね」
私は由里の腕を持ち帰ろうとした時、
「亜美・・・俺は・・」
「ごめんね、凌。私をいっぱい憎んで」
「憎めるもんなら憎みてぇよ。それが出来ないんだ・・・」
凌の顔が見れない。きっと悲しい顔をしている。凌の気持ちが痛いほどわかる
でもはっきり言わないと凌が前に進めない。そう思い
「私、健太と別れないし、もう凌の所には戻らない」
私は凌の目をしっかり見て言った。この間凌にひどいことをしたのに、今また私は凌にひどいことをしている。だから私を嫌ってほしい
「俺はこの先、地元には帰らない。亜美と同じ東京にずっといるから」
そう言って、凌と坂下は喫茶店を出て行った。私はまたその場に座り呆然としていた
由里と優香もまた椅子に戻り、
「亜美、しっかり」
優香に励まされ、
「亜美、健太くんがいるんでしょ」
凌に戻ろうとかそういう気持ちはなかったが、このまま私を待ち続ける凌が前に進めないことを心配だった
私は由里の腕を持ち帰ろうとした時、
「亜美・・・俺は・・」
「ごめんね、凌。私をいっぱい憎んで」
「憎めるもんなら憎みてぇよ。それが出来ないんだ・・・」
凌の顔が見れない。きっと悲しい顔をしている。凌の気持ちが痛いほどわかる
でもはっきり言わないと凌が前に進めない。そう思い
「私、健太と別れないし、もう凌の所には戻らない」
私は凌の目をしっかり見て言った。この間凌にひどいことをしたのに、今また私は凌にひどいことをしている。だから私を嫌ってほしい
「俺はこの先、地元には帰らない。亜美と同じ東京にずっといるから」
そう言って、凌と坂下は喫茶店を出て行った。私はまたその場に座り呆然としていた
由里と優香もまた椅子に戻り、
「亜美、しっかり」
優香に励まされ、
「亜美、健太くんがいるんでしょ」
凌に戻ろうとかそういう気持ちはなかったが、このまま私を待ち続ける凌が前に進めないことを心配だった