やさしい手のひら・中編【完結】
「初めまして、俺は新(アラタ)。同じ年みたいだね」
とても背が高い人で外人なのかハーフなのか、整った顔でいかにもモデルという感じの人だった。新と言ったので外人ではないと思った
「福田です。よろしくお願いします」
手を差し出されたので、私も手を出し握手をした
「今日は夏服の撮影なの。水着じゃないから安心してね」
田村さんは私が水着になることが嫌いなのを知っててか、笑って私に言った
「よし、撮影場に移動するわよ」
「はい」
私の横には新くんもいて、私に話しかけて来た
「Blacksのボーカルとまだ付き合ってるの?」
これは答えてはいけないと思い、
「いいえ、付き合ってません」
「ふーん。そうなんだ」
と前を向いたまま言われた。健太とのことはやっぱりばれてはいけない。絶対に口が避けても言ってはいけない。そう思った
「新くんはそっちね。亜美ちゃんはこっち」
着替え室はさすがに男女別になっていた
「セットするから鏡の前に座ってね」
「はい」
「あと川崎くんのことは秘密の方がいいのね?」
「はい、言わないで下さい」
「わかったわ」
言ってしまうと健太にも迷惑を掛けるかもしれないし、秘密のままの方がいい
スタイリストさんに髪の毛をセットしてもらい、化粧もいつも私がしている仕方とまったく違う風にしてくれていた
「わぁー」
自分が自分じゃないっていうぐらい、顔が変わっていて、あまりもそれが別人で驚いてしまった
「きれいだね」
スタイリストさんに言われ、恥ずかしくて顔が赤くなった
「亜美ちゃん、凄くきれい。本物のモデルに見えるわよ」
「これ私ですか?」
「何言ってるの。亜美ちゃん本人よ」
笑って田村さんが言う
「そうですね。自分ですよね」
「さあ、自信持って行きましょう」
着替え室を出て、私は撮影現場へと向った
とても背が高い人で外人なのかハーフなのか、整った顔でいかにもモデルという感じの人だった。新と言ったので外人ではないと思った
「福田です。よろしくお願いします」
手を差し出されたので、私も手を出し握手をした
「今日は夏服の撮影なの。水着じゃないから安心してね」
田村さんは私が水着になることが嫌いなのを知っててか、笑って私に言った
「よし、撮影場に移動するわよ」
「はい」
私の横には新くんもいて、私に話しかけて来た
「Blacksのボーカルとまだ付き合ってるの?」
これは答えてはいけないと思い、
「いいえ、付き合ってません」
「ふーん。そうなんだ」
と前を向いたまま言われた。健太とのことはやっぱりばれてはいけない。絶対に口が避けても言ってはいけない。そう思った
「新くんはそっちね。亜美ちゃんはこっち」
着替え室はさすがに男女別になっていた
「セットするから鏡の前に座ってね」
「はい」
「あと川崎くんのことは秘密の方がいいのね?」
「はい、言わないで下さい」
「わかったわ」
言ってしまうと健太にも迷惑を掛けるかもしれないし、秘密のままの方がいい
スタイリストさんに髪の毛をセットしてもらい、化粧もいつも私がしている仕方とまったく違う風にしてくれていた
「わぁー」
自分が自分じゃないっていうぐらい、顔が変わっていて、あまりもそれが別人で驚いてしまった
「きれいだね」
スタイリストさんに言われ、恥ずかしくて顔が赤くなった
「亜美ちゃん、凄くきれい。本物のモデルに見えるわよ」
「これ私ですか?」
「何言ってるの。亜美ちゃん本人よ」
笑って田村さんが言う
「そうですね。自分ですよね」
「さあ、自信持って行きましょう」
着替え室を出て、私は撮影現場へと向った