やさしい手のひら・中編【完結】
その日健太がツアーに行ってから初めて電話がなかった

私は朝方まで来ないかもしれない、携帯を目の前に置き、健太からの電話を待っていた

待っている間、待ちくたびれて、いつの間にかテーブルに顔を伏せ、寝てしまっていた

カーテンの隙間からの太陽の光で目を覚まし、すぐに携帯を見ても健太からの着信もメールも入っていなかった

打ち上げかなんかで電話出来なかったのかもしれない。そう思うしかなかった

今日は遅刻して行こうと思い、私はベットに入りまた眠りについた
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