やさしい手のひら・中編【完結】
携帯のアラームで起き、なんとなく体もだるく、結局短大へ行くのをやめてしまった

心のどこかで、健太から電話が来るかもしれない、でも来ないかもしれない。不安で、不安で息が詰まりそうだった。そして何をするのも今日は面倒臭くなっていた

♪♪♪~

携帯が鳴り、ハッと我に返り

枕元から携帯を取った

「田村さん…」

健太じゃなくて、がっかりと肩を落とす

「はい」

「亜美ちゃん?昨日はお疲れさま。急なんだけど、今日これから昨日の所に来れないかな?」

「え、何時ですか?」

「5時ぐらいに」


何も予定もないし、一人でいたら健太のことを考えてしまうから、

「行けます。5時ですね?」

「ごめんね、急に」

「いいえ、暇なんで」

「じゃ、待ってるわね」

健太から電話も来ないし、私から掛けて出なかったら、余計に落ち込んじゃうから掛けない方がいい。とりあえず準備して行こう

何も考えたくない・・・

私は家を出た
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