With a smile
一息入れようとコーヒーを入れてデスクに戻ろうとすると、話し声が聞こえた。

誰か来たのかな?

この声はカイさんと、・・・・・うそっ。

思わずパーテーションの影に隠れた。

パーテーションの向こうからは、間違うはずの無い建都さんの声がする。

あの2人が、なんで?

「順調ですね」

建都さんの声。

「まあね」

いつものカイさんだ。

しばらく仕事の話が続いた。

なんで隠れてるんだろ、盗み聞きみたいじゃん。

お疲れ様ですって言って出て行こう、そう思った時、

「兄さんなんて呼ぶなっ」

カイさんの大声にビクッとして、手に持ったコーヒーが大きく揺れた。

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