With a smile
「もうキモイってーー。松本さんと高島さん付き合い始めたんだよ。ずっとこんな調子でさー、ほのかちゃん、何か言ってやってよ」

建都さんが呆れ顔で、だけど嬉しそうに言った。

「うわー、おめでとうございます」

「おめでとうって、結婚するわけじゃないからさー。まあ考えてるけどねー」

あまりのニヤケっぷりにこっちまで笑顔になる。

「そうなったらほのかちゃんも結婚式来てね。あー、こんな時間だ、じゃあオレ行くわ」

携帯を持った片手を軽く挙げて、バタバタと去っていった。

「良かったですね」

「うん」

うん、本当に良かった。

今私素直に嬉しいって思った、2人をちゃんと心から祝福出来てる、それが良かった。

「だけどさ、ちょっと前までは、なんて告白したらいい?とかフラれたらどうしよーって大の大人がさ、ぐちぐち言ってたのに、付き合いだしたらあんなんだもん。まいるよー」

そんな松本さんが容易に想像できるのがおかしいけれど、その気持ち分かるな。

人を好きになったら年齢なんて関係無しに、ピュアになってしまう。

一人で勝手に上がったり下がったり忙しい。


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