With a smile
「専門店って惹かれるよな。これ一本で勝負してますってのがカッコイイし」

プレーンとベリーの2種類のスフレと数種の飲み物しか載っていない、ハガキ程のメニューを見ながら、建都さんが言った。

この辺では珍しいスフレ専門店は高級住宅街が近いせいか、マダムっぽい感じのお客さんが多かった。

「お時間20分ほど頂きます」

作り置きが出来ないスフレは少々時間がかかる。

この時間を利用してそれとなくカイさんの話に持っていかないと。


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