With a smile
「ここ座って良い?」

そう言って、どこかに行ってしまって空いている向かいの席に座った。

このテーブルには今、高島さんと私とそしてあの人の3人になった。

「あ、五十嵐さ、ん、何か飲みますか?」

やっぱり上ずってしまった声で聞いた。

「あー、ウーロン茶。あと、五十嵐さんじゃなくて建都の方で呼んでもらえるかな?五十嵐ってウチの会社多いから、長いし」

確かに、ウチは『五十嵐建設』だから重役には五十嵐が多い。

「えーと、建都さん・・・?」

「ん、OK」

ニコッと笑った。

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