With a smile
朝礼後、部長に呼ばれて行くと、営業の部長そしてカイさんが待ち構えていた。

「真木さん、これから一ヶ月間、カイのフォローをしてほしい」

営業部長が私とカイさんを交互に見ながら言った。

えっ?私が?

「急で悪いんだけど、カイが日本にいる間だけ雑務を頼む」

「真木さんは頑張り屋だから大丈夫だと思うよ」

思うって、なに?

突然の事で何も言葉を出せない私を尻目に、部長の曖昧なまとめでそれは決まった。

「じゃあ、こっちに」

よく分からないまま、私は営業部長とカイさんの後についていくしかなかった。


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