僕等の初恋



「おっじゃましまーす♪」



ところ変わって、
僕の家。

行き先決めず集合は
僕のせいらしい…。



「おじゃまんぼう」



語尾が変な早苗は
亮と一緒にどたばたと
僕の部屋へと足を進めていた。
溜め息をついて
振り返ると美癒ちゃんが
なにやらしゃがみ込んでいた。



「どうかしたかっ?」



そう言って近寄ると
ニコッと笑った。



「何でもないよ。
みんなの靴が散らかってたから」

「ありがとな」



いい子だな~。
1人でにやけていると
後ろから声がして、
これまた1人でビクッとした。



「上総、ポテチー」



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