サイコロ【短編】
実に公園ってのは、
厄介なもんだな。
自分が調子良いときには、
子供のはしゃぐ声や、
鳥の囀ずりなんかも、
音楽か何かを聞いているかのような、
気分にさせてくれるのに。
自分の調子が悪い時は、
何もかもが耳障りで仕方ねぇ。
特に子供の声がキャーキャーと、
うるせぇんだよ。
あ~あ、
やっぱ、俺もう良いわ。
この世から俺一人消えたところで、
一体、何が変わる?
俺が消えたって、
人気アイドルグループの
センターは
嘘の涙一粒溢すわけでもなく、
消費税が下がるわけも、
もちろんーーー
ねえよ。
とっとと、
こんな世の中、
こっちから
おさらばしてやるさ。
俺は、
目の前の青い空にすら
苛立ちを覚え、
視界から外すべく、
体を横向きに変えた。
すると、
目の前に、
ガキがいた。
痩せこけたちっちぇガキが、
俺の目の前にいた。
俺が寝転ぶベンチの脇に
しゃがみ込んで、
俺の顔をまじまじと
見ていた。
厄介なもんだな。
自分が調子良いときには、
子供のはしゃぐ声や、
鳥の囀ずりなんかも、
音楽か何かを聞いているかのような、
気分にさせてくれるのに。
自分の調子が悪い時は、
何もかもが耳障りで仕方ねぇ。
特に子供の声がキャーキャーと、
うるせぇんだよ。
あ~あ、
やっぱ、俺もう良いわ。
この世から俺一人消えたところで、
一体、何が変わる?
俺が消えたって、
人気アイドルグループの
センターは
嘘の涙一粒溢すわけでもなく、
消費税が下がるわけも、
もちろんーーー
ねえよ。
とっとと、
こんな世の中、
こっちから
おさらばしてやるさ。
俺は、
目の前の青い空にすら
苛立ちを覚え、
視界から外すべく、
体を横向きに変えた。
すると、
目の前に、
ガキがいた。
痩せこけたちっちぇガキが、
俺の目の前にいた。
俺が寝転ぶベンチの脇に
しゃがみ込んで、
俺の顔をまじまじと
見ていた。