桜〜新選組と1人の少女の物語〜



沖田 side


「あーあ、僕、手荒な真似はしたくぬかったんだけどなぁ…」


僕はその子の顔をまじまじと見た。


「女……。傷残っちゃったらごめんね?」


自分が付けた刀の後を指でなぞる。



結構深く切っちゃったなぁ。まー、大丈夫でしょ。


「あっ。早く屯所に戻らないと土方さんに怒られるっ」


沖田はさくらを抱いたまま走って行った。


沖田side end



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