桜〜新選組と1人の少女の物語〜


その晩の夕食で。



「私…お父さんとお母さんの子どもでよかった」



「どうした?いきなり。」


「そうよー。まるでいなくなるみたいじゃない。」



だって…あたしは……


「ふふ、そうだね。ごめん」



「なあ、俺は?」



「ん?お兄ちゃんも私にとって自慢のお兄ちゃんだよ」



ニコッと笑った。



「だよなぁ!俺優しいもん!」



お兄ちゃん….みんな….ごめんね…



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