キミに夢中、瞳に恋。
*1*
キミは真面目系
―――…。
ピピーッ!
桜の木の下でホイッスルの音が響く。
「そこ!ネクタイが緩い!あと腰パンするな!みっともないだろ!」
「げっ、生徒会長様かよ…」
「ほら、直す!」
「へーい…」
門の前で私たち生徒会は、挨拶も兼ねて服装のチェックもする。
私立時ノ守(トキノモリ)高校。
そこはちまたでも有名な進学校だ。
そんな時ノ守の生徒会の『長』が、
この私、
浜島 瀬恋だ。