キミに夢中、瞳に恋。
「ただいま~」
私と日向で他の2人の分の注文をして、席に戻った。
「ほら、竜。
コーヒー、ブラックだろ?」
「ん、さんきゅ」
日向はどうやら、竜斗のことを『竜』と呼んでるらしい。
「瀬恋、ありがとー!
何買ってきてくれたの?」
「千鶴を想って…悩みに悩んで、買ってきたよ」
「わあ!なになに?」
わくわくとする千鶴に、私はこれを差し出した。
「!!!?」
差し出すと、千鶴は打って変わって顔色を悪くした。
「………瀬恋、なんだこれ」
千鶴の代わりに竜斗が聞く。