なんで?
〜美樹side〜
私教科書忘れて
急いで教室まで取りに行った。
途中で瑠美とすれ違った。
瑠美も急いでたみたいだから
私に気づいてなかった。
教科書…
あった!
急がないと…‼‼
走って向かってた。
誰かと誰かがぶつかってるの
みちゃった…
あらら。
あの2人可哀想に…
遠かったから顔なんて見えなかった。
近付いたら見えてきた。
え!?
そこには…
瑠美と凉くんがいた。
瑠美が急いで行こうとしたら
凉くんが瑠美の手掴んで
引き止めてた。
凉くん…?
瑠美の手なんで掴んでるの?
なんで瑠美なの…?
あっ…!
瑠美が凉くんの手をはたいた。
瑠美なんか言い残して
行っちゃった。
凉くんが唖然として
止まってた。
銅像みたいに
動かなかった。
凉くんまさか
瑠美の事好きなの…?
いやいやいや!
わかんないじゃん。
なんか聞きたくて
手掴んだかもしれないし!
その時はただ
現実を認めたくなかった。
信じたくなかった。
今あった出来事から
目を背けてしまった。
もし凉くんが瑠美の事好きでも
瑠美は違う。
だって前に言ってたもん!
「好きな人言ったから
瑠美も言ってよ。」
「私には…要くん……かな////」
って!
凉くんの片思いじゃん!
ははは……
笑えないよ。
もうわかんない。
凉くん…………